2015.10.12 ボードゲーム会
ずんだ、七瀬、秋月くんと日暮里でボードゲーム会。
買ったばかりの新しいゲームをかばんに詰め込んでいく。
1. 5本のキュウリ
秋月くんが遅れていたので3人で簡単に出来るトリックテイキングをやってみる。
キュウリを6本集めてしまった人が出たら終了という形でスタート。全員1敗ずつしてキュウリを何本か受け取るも、最後は手札の酷かったずんだくんが1のカード(受け取るキュウリの本数×2倍)も出されて負け。
2.10デイズインアジア
秋月くんも合流して、ずんだくんが先日購入したゲームをプレイ。10日間の旅程を完成させた人の勝ち。だいたい半分ぐらいの日程はどうにかなるのだけれどそこから先が上手く行かず。2戦やってどちらも秋月くんが勝利。
ある程度は馴染み深いアジアであるとはいえ、地理苦手同士が集まったため、この国はどこだあの国はどこだとマップとにらめっこ。それがまたちょっと面白い。ただ、飛行機や船のルールで不明な点がいくつかあり、日本語訳のルールを読んでもいまいちわからず。そこがはっきりしてくれればもっと楽しめそう。
3.村の人生
七瀬さん持ち込み。軽~中量級しか持っていないため、重ゲーは初プレイ。小麦を収穫したり、職人を育てて農具を作ったり、旅に出たり、教会や議会に家族駒を送り込んで、得点重ねていくという、所謂「ワーカープレイスメント」と呼ばれる種類のゲーム。村の歴史に名を刻む、つまり家族駒が死亡することが得点に繋がるというルールが、独特な雰囲気というかちょっとブラック。
どのように点数を重ねていけばよいかまるでわからず、やりたいアクションもほぼ出来ず、最終的に全員にダブルスコアの大差をつけられて見事なまでの最下位。1位は七瀬さん。
「慣れ」が大きな比重を占めるゲームだなと感じる。指標はなく、運要素もほとんどなく、点数の取り方に各行動で大きな差は出ないために、やればやるほどちゃんと上達するゲームになっている。なので、先を見通せるようになるとかなり面白くなるんじゃないかな。
4. ハートオブクラウン
先日Amazonに注文したゲーム。準備に手間取る。スリーブが滑る(笑)
都市を積極的に買っていくものの、なかなか6点揃わないのか、デッキ構築を優先してか、擁立がかなり遅い展開に。クラム・クラム擁立をして議員を優先的に獲得していくもののこれまた手札が悪い。そうこうしていくうちに七瀬さんはデッキをとにかく圧縮し回転速度を上げ、ずんだくんは皇帝の冠を手に入れ、秋月くんはレイン&シオンで複数回行動で一気に追い上げてくる。
手順2番のずんだくんが皇帝の冠を引き、次の手番になれば即位されるという状況だったものの、最後の僕の手番で錬金術士で議員をデッキから引いた僕が戴冠式で即位。なんとか勝利した。
5. Bonbons
さて次は『バロニィ』でも、と思ったもののかなり時間が経っていたため、同じデザイナーの神経衰弱ゲームを2戦。自分の前にある丸タイルをすべて開けられたら勝利。簡単そうに思うものの、似た絵柄と色の違い、丸タイルの押し付けなのであっという間に全員が混乱状態。何度も同じ所を開いては「色が違うよこれじゃない!」と大盛り上がり。
みんなが2枚3枚と開いていく中、僕はといえば2戦続けてハズレタイルを開いて無事死亡。お金三つ開いた直後にハズレ、一度も開いていないタイルを一発で引き当てる奇跡を起こした直後にハズレと、とってもハズレに愛されました。笑いすぎて誰が勝ったかあんまり覚えてないけど僕じゃないのは確かです。
持って行った『バロニィ』と『ペッパー』は出来ず。こちらは次回遊べたらな……と思っているのだけどまたちょっと間が空いてしまいそう;
雑記003
待ちに待った、マーク・アンドレ『バロニィ』が到着。騎士コマかわええ。
タイトル箔押しで大変箱がカッコイイのだけれど、このままでは持ち運びが大変そうなので、さっそく100円ショップで大きめのA4クリアケースを購入して圧縮してしまいました。結構ギリギリだったのは内緒。
ルールを読むと手番に出来ることは6種類の中から1つだけなのですが、初期配置で都市をどこに置いていくか、どう資源を獲得していくか、どう相手の妨害を防いでいくか等、考えどころがいっぱいあってめちゃめちゃ面白そう。
ただ、同デザイナーの『宝石の煌き』と違って、一応の指針となるべきもの(貴族タイル的なもの)がないので、その辺り好みは別れるかなというか、プレイヤーを選ぶかなという感じもします。
そういえば、マーク・アンドレと言えばデビュー作の『ボンボン』が、たまたま覗いた秋葉原イエローサブマリンRPGショップさんに中古で置いてあったので思わず購入してしまいました。これで丸一日マーク・アンドレ作品で遊ぶことも可能ですね! 絶対に頭が痛くなるけど!
雑記002
先日『ドミニオン』の話をしてから色々と検索を掛けてみたりしていたところ、『ハートオブクラウン』というドミニオンクローンな同人ゲームの記事を発見。ルールを読んでみると「姫の擁立」という部分に興味。元々オタクなのでいわゆる萌えイラストに大きな拒否感もなし、試しにハートオブクラウンPCの体験版をやってみてもゲーム自体の世界観がはっきりしっかりとしているのもあって、『ドミニオン』買うか悩んでいたはずが気がつけばAmazonでこちらをポチッとなしてました。
スリーブに入れると箱には入らないそうで、公式ストレージは売り切れてるみたいだし、今は収納をどうするか悩み中。
それから、他にも悩んでいた『ペッパー』と『トランプ、トリック、ゲーム!』もついうっかり購入しちゃいました。
来月は『バロニィ』が待っているので今月は買わないようにしようと思ってましたが、気がつけばトリックテイキング3つに、『マンマミーア!』に『ハートオブクラウン』とまたカードゲームを増やしてしまいました;(苦笑)
2015.9.21 ボードゲーム会
滝壺くん、小石くんと三人で神田に集まってボードゲームを遊ぶ。
二人とは普段TRPGで集まることはあるのだけれど、ボードゲームをやるのはこれがほぼ初めて(※以前イエローサブマリンで『ニムト』と『ブラフ』をやったことはあるのだけれど)。
1. ラブレター
まず最初はカナイセイジ氏の『ラブレター』を。僕が初めて「ボードゲームって奥が深いな」と思ったゲームなので最初にチョイスしてみた。
1度説明がてらに遊んでみてから、先に3勝した人の勝利というルールで始める。全員1勝ずつして、その後は僕と小石くんがリーチ。やけに姫が来るものの(半分以上も手元に来た)、カード運もよく最終的には勝利。
2. ワードバスケット
しりとりゲーム。初めて友人ズへのボードゲーム会に持って行った時に「なんで買ったの?」と言われたものの、やってみたら「舐めててすいませんでした」と思わず白熱したゲームでもある。
言葉が出てこなくて、下ネタに走ることしばし。場札が「こ」で、最後の手札が「む」だった時、思わず「コ●ドーム!」で上がったけど、もうちょっと綺麗な言葉で上がりたいものですね(土葬)
1戦目は僕が勝利。2戦目は全然言葉が浮かばず小石くんが勝利。このゲームは得手不得手がはっきり出ちゃうゲームだと思うのだけれど、滝壺くんはちょっと苦手そうだった。
3. 街コロ
サイコロを振って収入を得て、自分の街をどんどん大きくしていく拡大再生産系の国産ゲーム。滝壺くんがやってみたいとのことだったので、基本のみの通常ルールでニ戦ほど。
一戦目はコンビニを大量購入する戦法が見事にハマって勝利。ニ戦目は手広く街を広げた上に、妨害系カードがかなり機能してくれてなんとまさかの連勝。僕と小石くんに資金を奪われ、さらに持ってない6ばかり出る滝壺くん。TRPGの時もそうだけどダイス運があまり良くないようだ。しかし、ゲームはかなり気に入ってくれたみたいで、滝壺くんは「買って帰ろうかな」と言っていた。
4. 海底探検
ダイスを振って潜り、お宝を抱えて沈んでいく生還を目指すゲーム。
先に進めば行き過ぎて沈み、帰ろうとするとダイス運の酷さに沈み、やっと帰れたかと思ったら全然得点が入らず見事に最下位。小石くんが勝利。手軽さとポップな雰囲気ながらも、ぽんぽこ沈んでいく感じがシュールというか、昔の理不尽なファミコンゲームっぽくてなんだか好きだったりする。
5. ダンジョン・オブ・マンダム
いかに軽装でダンジョンに潜れるかを競うブラフゲーム。
パスをするタイミングを間違えて速攻で死亡。誰だ松明と聖杯を捨てたのは。そう、僕だ。以降は滝壺くんと小石くんの熱い戦いを観戦したり邪魔したり。どっちが勝ったのか忘れました(土葬)
『海底探検』と同じくオインクゲームズさんのゲームだけど、僕はここのゲームにだいぶ弱いみたい。勝てないという意味でも、ついつい買っちゃうという意味でも。
6. 宝石の煌き
ルネサンス期の宝石商となり名声を集めていく拡大再生産ゲーム。
一戦目は経験者の有利という感じで圧勝。訊かれたので、どういう戦い方があるか説明して2戦目。2戦目は青緑の垂直戦略で行くも場の展開がどうにも悪い方にしか行かず、さらには確保を忘れて欲しいカードを取られてしまいこっぴどい敗戦を喫する。小石くんが見事な勝利を収めた。
最近どうにも戦い方がよくないというか、青緑の垂直戦略に固執しがちな気がする。ちゃんと全体を読んで周囲に目を配らないといけない。
7. マンマミーア!
二人にお願いして初プレイ。ピザ職人となってトッピングとレシピを窯にぶちこんで行く記憶ゲーム。
記憶力が大事なゲームではあるけれど、第2フェイズは手札からトッピングカードを入れられるので意外と緩ーい感じ。そのへんの緩さが良い所でもあり悪い所でもあるように感じた。あと、インストが苦手というのもあるのだけれど、インストしづらいゲームだなと思う。
勝負の方は最終的にピザを7枚焼いて、No.1ピザ職人となる。
BGG見ると4人プレイが推奨されているので、次回4人いる時にまた持って行ってみようと思う。
8. 5本のキュウリ
こちらもお願いして初プレイ。トリックテイキングゲーム。
カードの運要素に大きく左右されるゲームだとは思うが、どこでどのカードを切るか、最後にどのカードを残せるかのせめぎ合いがなかなか面白い。展開もあっという間。スピーディで、考えどころもしっかりあって、これはけっこう好きなタイプのゲームじゃないか。
本来は最後の一人になるまでやるゲームらしいのだけれど、敗者が出た時点で終了とした。キュウリ6本とか食えないですよ……!
そんなわけで、楽しみつつも、僕の負け。
帰りは秋葉原の青島食堂で小石くんとラーメンを食べて、ボードゲームの話をする。いつか買おうと思っている『カタン』だけど、いつでも買えるなと思っていまだに購入していない。木製コマ入れても安いので早いところ購入すべきかも。でも、その前に『ニューヨーク1901』も欲しいような……
雑記001
お買い物記録
レビューサイトを巡っているうちに、ふと「トリックテイキング」というジャンルに興味が湧きまして、それでその「トリックテイキング」とはなんぞやと調べると「マストフォロー」や「メイフォロー」、「リード」に「スート」、「切り札」と呪文のような言葉がぽんぽこ出てくる出てくる。
最初は「むむっ、これは敷居高そうだぞ……」とか思ったんですが、ちゃんと読んで理解してみると、基本はけっこうシンプルで、手札運に左右されつつも程よく思考性を要求されるジャンルっぽい。そんなわけで、複雑なものもいっぱいあるみたいなんですが、試しにもっとも簡単そうな『5本のキュウリ』を購入してみました。なぜキュウリなのかわかりませんが押し付けられたら確かに嫌だ。
他にも『ペッパー』や『トランプ、トリック、ゲーム!』というトリックテイキングが面白そうで気になっています。気になってはいるんですが、友人ズへのウケがあんまり良くなさそうな印象ももももも;
『マンマミーア!』は、説明下手な僕にはちょっとインストが大変そうだけど、某動画を見て、そのユニークさが気に入ったので購入。『シュレディンガ・フォークス パラグラフの迷路』はロール&ロールステーションで見かけて思わず表紙買い。作者の今野隼史さん、調べてみたら『王たちの同人誌』作った方なんですね。ゲームブックを手に取るのって何年ぶりだろう。小学生の頃に「ドラゴンクエストⅤ」のゲームブックを何度も何度も読んでた思い出。フローラがリップスに舐められちゃうシーンが大変にエロかったんですよこれが(土葬)
そんなわけで以上、雑記でした。
ラブレター
ここではない場所、今とは違う時代。とある王国に、誰に対しても分け隔てなく、気立ての良い美しい姫がいた。その姫に惚れた若者は、彼女の心を射止めるために、恋文をしたためて、城に仕える様々な者たちに協力を仰いだ。果たして恋文は、無事に姫のもとへと届けられるだろうか……。
使うのは、わずか16枚のカードだけ。まず、16枚の中から1枚をランダムにゲーム終了時まで裏返したまま除外。残りを山札として、各プレイヤーに1枚ずつ手札を配る。手番が来たら、山札から1枚引いて、手札のカードどちらか1枚を場に出して、書かれている効果を適用する。
カードの種類は以下の通り。
-
兵士…誰か1人を指名して、カードの名前を宣言する。当たれば相手は脱落する。ただし兵士は宣言出来ない。
- 道化…誰か1人を指名して、カードを見る。
- 騎士…誰か1人を指名し、カードを比べて、数字の小さい人が脱落する。同じ場合は何も起きない。
- 僧侶…次の自分の番まで、他プレイヤーのカードの効果を受けない。
- 魔術師…自分か、他の誰か1人を指名する。指名された人はカードを捨てて、山札から新たに1枚引く。
- 将軍…誰か1人を指名して、カードを交換する。
- 大臣…このカードが手札にある時、手札の強さの合計が12以上なら脱落する。場に出した時の効果はない。
- 姫…このカードを捨てた場合、脱落する。
自分以外の全員が脱落するか、あるいは、山札がなくなった時に1番数字の高いカードを持っていれば勝利となる。
なんとも不思議なゲームだ。
カードはたったの16枚。ものの数分もせずにゲームは終わる。なんなら自分の手番が回ってくる前にゲームから脱落してしまって面食らう。ルールはシンプルで、プレイ感はとても「軽い」。
手札運や引き運に左右される。ままならないのだが、「軽さ」がその理不尽さを魅力に変えている。「嘘だろ、ここで大臣かよ!?」「さっきから兵士しか来ないですけど?!」遊ぶたびにそんな楽しそうな悲鳴が上がる。
かといって、「軽い」だけではない。繰り返し遊んでみるとその「軽さ」の中に「妙」があることに気付く。深みと言ってもいい。繰り出されるカードから相手の手札を読んでいく面白さ、自分の手札をどう使っていくかという悩ましさ。
その「軽妙」さのバランスの良さが、繰り返し遊んでも飽きさせない、独特の魅力を生み出している。
杉浦のぼる氏の洒脱なアートも、このゲームの良いところ。ちなみに、僕のお気に入りのカードは姫(ショート)です。
カナイセイジ作/アークライト
2~4人用/5~10分/10歳以上
宝石の煌き(Splendor)
ルネサンスの時代。プレイヤーたちは資産を使って、鉱山や運搬手段、職人たちを手に入れ、さらには貴族の後援を得て、宝石商としての名声を競う。
ルールはいたってシンプルで、手番に出来ることは以下のうちからひとつだけ。
1、宝石コインを獲得する。
a:各色1枚ずつ、合計3枚獲得する
b:同色2枚獲得する(※4枚以上ある色のコインのみ)
2、必要な分の宝石を支払い、場にあるカードを1枚購入する。
3、場にあるカードか山札の1番上のものを1枚確保して、黄金コインを1枚得る(※確保出来るのは手元に3枚まで)
どのカードも右上に宝石がひとつ描かれていて、獲得すれば、消費しない宝石として以降のカード購入に使用出来る。
カードは3ランクあり、低ランクのものほど低コストで購入出来るが、勝利点となる威信ポイントが手に入らない。逆に高いランクのものは、その分のコストは掛かるものの、威信ポイントが多く手に入る。
威信ポイントを15点獲得した人が出たら、そのラウンドが最後のラウンドとなり、最終的に一番多くのポイントを持っている人が勝者だ。
ドライで、淡々としたゲームだ。ゲーム序盤はとにかくジリジリとした展開となる。コインを獲得し、カードを購入し、勝利への道筋を探していく。一応の指針となるのは貴族タイルだろう。条件を満たせば、手番を消費せずに3ポイントものボーナスを得ることが出来る。
コインは最大7枚で、場に公開されるカードはどのランクも4枚ずつ。どうコインを獲得して、どうカードを購入をしていくかが鍵となる。コインもカードもタイルもすべて早い者勝ちで、どのプレイヤーの行動も見えるため、相手の動きも考えて行動しないといけない。
場合によっては、確保を駆使して相手の動きを妨害することもあるだろう。相手の欲望との空中戦だ。そのヒリヒリとした雰囲気はとても苦しい。しかし苦しいのに何故か愉しい。いや、苦しいからこそ愉しい。
カードが揃い始め、ランク3のカードが動き始めると、一気にゲームは終盤へと雪崩れ込んでいく。その喘ぐような苦しさのなか、勝利への道筋を見つけた時の高揚感。その道筋を慎重に渡っていく緊張感。そして勝利した時の、手が震えるほどの興奮たるや。気がつけば、「もう一度」と、煌く宝石の魔力に取り憑かれてしまっている自分がそこにいる。
「テーマ性が薄い」と言われることもあるが、決してそうは思わない。シンプルで隙のないルールが、白熱していく宝石への欲望と、名声への渇望を生んでいる。そしてそれを支える宝石コインの確かな重みが、実に心地良い。
マーク・アンドレ作/スペースカウボーイ
2~4人用/30分/10歳以上